2011年 02月 27日
きれいになった。
部屋で最も多いものは本である。これは仕事用だけではなく、自分を形成維持するためや、好奇心を満たしてくれたり、未知と無知を教示してくれるに必要なアイテムであり、それが中学生の頃から継続しているのだから、量が増えるのは仕方がない。だが、読み終えた本が後々まで必要かどうか、生憎そのモノサシを僕は持っていない。誰もそうかも知れない。
読まない(だろう)文庫本を近所の古書店へ持っていくことにして、雑誌類は廃棄、その他のさまざまな小物、中物などは、できるだけ分解してゴミ回収へまわす。
そんななかに、これまで使ってきたノート類が結構な量になっている。仕事で使っているB5版硬表紙付きノートブックである。これがここ15年くらい、30冊以上たまっている。なかには2002年前後に出かけたアジア6ヵ国旅日記などもある。書いた内容はすべてパソコンに打ち込んでデータ化しているが、手書き日記にはその時の感覚がそのまま残っているし、受け取ったレシートや、なんでもない紙切れなども貼りつけてあったりするので、自分では価値があるノートブックだと感じている。だけど、場所を取ることもたしかな話だ。
雑誌類も、棄てられないものがある。別にどういうこともない月刊誌・週刊誌なのだが、特集されている記事や写真、週刊誌なら創刊号と最終号(休刊号)などは、なぜか残しておきたいと思う。写真にあるのは、1981年1月号の『写楽』で、この号が書店に並んだと同時に、ジョン射殺の報が届いたのではなかったか。
それにしてもモノが多い。仕事の書類・資料、もらった手紙・ハガキ類、写真、CD-RやDVD、何の使ったのか分からないコード類……。45リットルのビニール袋5袋分を出した。文庫本は約60冊で、それなりの値段で買い取ってくれた(持っていった古本屋は数年前に出店したところで初めて店主と話したが、ここの話はまたの機会に書きたい。なかなかの店なのだ)。
すっきりした。埃を払い、拭き&掃き掃除をしたからそうなるのは当たり前なのだが、混々沌々とした部屋も居心地は悪くないと感じる反面、きれいになった部屋も好ましい。散髪したて、という感触か。もっとも、これで仕事が捗るかどうかは別問題ではあるけれど。