2011年 03月 25日
畠にて
今日は風が強く、寒い。
その寒風吹きすさぶなかで、幾種類かの野菜を収穫した。
育ちすぎた白菜。
30株程度あったが、10株は成長しすぎで畠の肥やしになった。
もったいないが、肥料となるのも必要だ。
白菜は古来から日本にある野菜だと思っている人が多いかも知れないが、
実は明治末期から大正にかけての時期に栽培に成功した野菜だ。
英語では“Chinese cabbage”という。中国原産である。
同じように、キャベツも大正時代から栽培が進められた野菜で、
本格的に食べるようになったのは、第二次大戦後ではないか。
寒冷地に適するので、東北から北海道で栽培されてきたが、
今では日本各地で育てられている。
京野菜の壬生菜。
今や京野菜は京都市内よりも周辺部で作られている。
壬生菜の京菜の一種で、水菜の親戚のような野菜だ。
京都市内の壬生という地名は、新選組で有名だが、
もともと低地で、湿地も多かったからこうした野菜が育った。
この不思議な竹のオブジェは、エンドウ豆のツルを補うもので、
一般農家ではプラスチック製のポールを使うようだが、
近くに竹藪があって、いい細竹があったので利用した。
春はまだ姿を見せてくれない。
収穫していると粉雪が舞った。
だが、大地の下では春を待つさまざまな種子たちがいる。
収穫後、ジャガイモの種芋を植えた。
軽く土を被せ、その上に藁を敷いて、また土を被せる。
収穫は6月だ。
農作物の出荷停止、風評被害が巻き起こっている。
農民にとってこれほど厳しい事態はない。
育てたほうれん草をトラクタで耕耘してしまうのは心が痛い。
福島、茨城は農業県だから、農家の方々は心底落ち込んでいると思う。
なんとかならないものか、と思う。