母   

9月26日水曜日のデイサービスで身体の不調を訴え、そのまま入院した母。今日10月3日水曜日、日に日に弱ってきている。おれがだれだか分からなくなるのは、ホントにつらい。だけど、手を握り、話しかけると「卓彦か」と小さな声でいう。母から希望が消えているのか、諦念か、生きる力が落ちている、ように見える。あれほどこだわっていた過去や、おびただしい記憶には、なんの興味を示さず、明日も考えていないように見える。きっと今でさえ、意識し、認識していないのかもしれない。そんな母が悲しい。母のいない母の城で、親不孝息子は酒に酔っている、だらしなく。なんという傭兵、酔兵だ。母の人生。まもなく93年になろうとする大正8年生まれの越前の女よ。産み、育ててくれたそのお礼の百分の一も出来ずに55年も生きて来たおれは、ああ、何て奴だ。どうか神よ、仏よ、母を彼女が願うままに、その願いを叶えてやって下さい。
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by kazeyashiki | 2012-10-03 23:09 | 素描 | Comments(0)

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