大坂浪花不在鏡   

新年になってから、大阪で撮影した記憶がない。
「母が来た!」は特別で、それ以外は大阪が欠落している。
中央区に住んでいるくせに、
大阪にいないというのはどういうわけだ。
仕事でも大阪で、というのがないのである。

京都に関係する番組を制作しているから、
京都での撮影が多い。
次に滋賀、奈良となる。
和歌山、兵庫には今年になって出かけておらん。
尼崎までは行きましたが。

ということで、また写真ばかりの日記となりました。

☆ 

安土城址は、いつ行っても気持ちが晴れ晴れとする。
天気も、いつもいい。そして、人がいない。
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秘密の場所といえば、吉田山の竹中稲荷神社。
京大生ならよく知っているかもしれないけど。
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湖北の名も無き小駅(名前はあるけど)を、
電気機関車に牽かれた貨物列車が通過していく。
こういう風景、好きだ。
横光利一の一節を思い出すね。
「真昼である。
 特別急行列車は満員のまま全速力で馳けてゐた。
 沿線の小駅は石のやうに黙殺された。」
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西陣界隈をアテもなく散歩していたら出会った小学校。
すでに廃校になっている。
子どもたちの声が聞こえない学校はさみしいね。
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宇治はこれまであまり縁のある地ではなかったのだが、
番組撮影で出かけ、町を覆う色彩に心が落ち着く。
京都市内と比べて、時代が動いていない感じがするなあ。
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京の奥座敷のひとつである清滝。
夏と冬に都人が愛宕山に詣でたのは昔日のこと。
一時は鉄路も敷かれていたというのに、今は寂寞感が漂っている。
かつては多くの茶店が軒を連ねていた。
嵐山への観光客もここまではなかなかやって来ない。
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愛宕街道を嵐山にむかって下っていくと、
テレビCMなどでお馴染みの竹林の小径がある。
嵯峨野といえば竹林なんだね。
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そして嵐山。
どうしても渡月橋が有名なのだけれど、
おれは中ノ島に架かるこの太鼓橋が好きである。
時代劇にもちょくちょく登場しますね。
ふだんは、地元の方々がこの橋を渡って阪急の駅へいそぎます。
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ところかわって、ここは奈良・三輪の高台から見た大和三山。
昨年の正月にもここからの写真をFacebookにアップした。
百人一首の世界であります。
左手から、天の香具山、畝傍山、耳成山で、
背後には葛城山、金剛山の山なみが連なっている。
持統天皇の歌に誘われて、春から夏に変わる頃にも出かけたいな。
「春すぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふ天の香具山」
大和はいいなあ。
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奈良を誉めた口で、すぐまた平安京誉めをするのは節操がないが、
雪を残した大原、寂光院。
数年前に全焼して新しく建立されてはいるけれど、
山里のさらに奥に、ひっそりと佇む様はすばらしい。
平清盛の娘・建礼門院が隠れ棲み、
後白河法皇が訪ねた話は『平家物語』でありました。
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隠れ棲んでいるわけではないが、
劇団時代の作曲家山崎秀記が見つけた「ふじセンター」。
かつては数軒の食品店が入居するマーケットだったが、
今は鶏肉屋だけを残す廃虚と化していた。
ここを借り受けて、紫竹屋建設が大改造し、
6月に銀色昆虫館がイベントをおこなうことになったのだ。
これはとてもいいことなのだ。みんな来るのだ。
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そして今日、奈良に出かけた。
撮影が終わって公園内で珈琲なんぞを飲んでいると、視線を感じた。
ジーーッと見つめるのですね鹿くんは。
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ということで、大阪で撮影した写真がちっともない。
狭い近畿圏の、そのまた狭い範囲を行ったり来たりしているわけで、
やはり兵庫や和歌山、それに淡路島や日本海にも出かけたいものです。

ま、これからですね。
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by kazeyashiki | 2013-01-23 17:16 | 素描 | Comments(0)

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