嘉穂劇場   

仕事で飯塚に出かけた。

この町は、かつて物凄いエネルギーを放出する町だった。
今もその残滓が路地の片隅や闇が溜まる場所に残っていて、
夜になると微かな妖しい光芒をみせる。
真夜中に耳を澄ませば、
汗と炭と酒精に塗れた怒気と浪漫の息遣いが聴こえる気がする。

そんな町に嘉穂劇場がある。
前身は、大正10年に大阪の中座を模して建てられた劇場だったが、
焼失、台風倒壊などで、現在の木造二階建ては昭和6年築である。

大衆演劇や浪曲からロックコンサートまで開かれるというが、
もともと飯塚の炭坑労働者とその家族のための劇場ゆえに、
ここを訪れるだけでもひと仕事だ。
しかしだからこそいいのだ、と思う。
維持管理はたいへんだとは思うけれど……。

いろいろと話には聞いていたが、今回初めての訪問だった。
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↑舞台下、観客席真下に通る廊下

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↑廻り舞台下の奈落。

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↑舞台上手袖の小道具室

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by kazeyashiki | 2014-08-20 14:08 | 芸能文化 | Comments(0)

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