カテゴリ:Music( 10 )   

吉祥寺→上野   

この町に来るのは10年ぶりくらいだろうか。
大駱駝艦の稽古場で番組を撮影したのが最後だった。

今回、ウォーラスがMANDALA-2でライブをすることになり、
せっかく東京にいるのだからと、夜に駆けつけた。
中央線で中野以西に行くのも実に久しぶりのこと。
駅に到着する間際、車窓から見える夕暮れの吉祥寺は、
とても優しい風景だった。
駅で、やはり東京に来ていた劇団員のあすかと会う。
彼女は名古屋から来ていた。
ウォーラスのロックバンドバージョンを見るのは初めて、
ということで軽い興奮状態にある。

リハ終わりで軽く飲んでいるメンバーに会う。
遠方から来た者を歓迎してくれる。
いい雰囲気でビールを飲む。
a0193496_1894718.jpg

このライブハウスはよく知られた店であるそうな。
店内の雰囲気は、涼しげで空間的にも過ごしやすそうだ。
客の入りはさほど多くないのが残念だが、
とにかくおれたち2人の客は増えた。
行けるかどうか分からなかったのである。
a0193496_1883841.jpg

演奏は休憩なしの2時間弱。
いいステージだった。
a0193496_1891448.jpg


京都ネガポジのステージよりヒノヒデキのMCが少々抑え気味。
その分、演奏が立っていて、これもよかった。
a0193496_181043.jpg

たちまち時間は過ぎて、帰る時間になってしまう。
楽しい時間は本当に早く過ぎていくものなんだね。

翌日は、なぜか上野公園。
やはりここに来れば、この人に会っておかなくてはね。
a0193496_18102884.jpg

[PR]

by kazeyashiki | 2013-07-20 18:11 | Music | Comments(0)

”美貌の青空”   

坂本龍一にこのタイトルの楽曲がある。
歌詞もついている。
映画「バベル」でも使われた曲だ。
いい曲だと思う。
”美貌の青空”という題名に魅力を感じる。

だがこれはオリジナルではない。
もともと”美貌の青空”とは、暗黒舞踏の祖である土方巽氏の著書名だ。
1987年1月21日に筑摩書房から出版されたもので、
生前、土方が書いた短文やメッセージを編んだ一冊である。
土方氏は出版の前年、1986年1月21日に肝硬変・肝臓がん併発で亡くなった。
つまりその死のちょうど一年後に上梓された本なのだ。

”美貌の青空”という題名はこの本のなかにある一文に由来している。
それは美術家の清水晃氏について書かれたもののなかに登場する。
土方独特のシュールでありながらも、
どこか懐かしい日本を感じさせる文体文章によって綴られるそのなかに、
突如、さりげなく、しかしそこだけ輝くようにこの言葉”美貌の青空”が現れる。
それを発見したのは吉岡実であった。詩人はこの言葉に敏感に反応した。
”美貌の青空”とは、なんと不思議な広がりを持つ言葉であろうか。
この五文字だけで一編の詩である。

そしてこの本を手にした坂本龍一は、即座にこの言葉を記憶した。
いつか作る楽曲のための題名として引き出しに仕舞い込んだ。
引き出しのなかで言葉がゆっくり腐り、溶け、再生させるために。

土方巽氏が生まれ育った裏日本の空は曇っていることが多かったのだろうか。
そうだとすれば、時折のぞく”青空”は”美貌”であったに違いない。
”美貌の青空”を見上げた土方巽は、秋田工業高校のラガーであった。
大柄ではないからバックスだっただろうと想像する。
足のすばしっこい、ひとをかわすのが上手なバックスだっただろう。
敵陣からすれば、いやなタイプの選手だ。
「タックルしようとしたんだけど、スルリと抜けられた。
 まるで浮いている、いや、磁石の同じ極みたいに、自然に離れるんだ」
そんなことを、相手のロックあたりの選手はいうかもしれない。

そんなラグビー少年が見た北国の青空。
そこに”美貌”という言葉を持ち運んでくる土方巽の詩人感覚はすばらしい。


[PR]

by kazeyashiki | 2012-02-19 16:55 | Music | Comments(0)

BGM   

このところ、仕事をしながらずっと音楽を流している。
全く音楽のないときが多かったんやけど、
最近はどういう気の持ち回りか吹き回しか、
ともかくiPodをスピーカにつないでいる。
全曲シャッフルにしているので、次々と演奏者が変わる。
もっとも完全にランダムかといえば決してそうではなく、
3000曲くらい入っているのに、同じ曲が流れることもある。
不満には思わないけど、不思議には思う。

先の日記に書いたホイットニー・ヒューストンのことから、
たまたま彼女の歌が流れてすぐにディオンヌ・ワーウィックが流れる。
こういうのって、計算しているというか、考えているんだろうか。
そうは思えない。
だけど実際、つながるように流れてくると「へえ……」と思う。
ディオンヌが歌うバカラックソングから、映画音楽に連なる。
全然関係のない、映画という共通分母があるだけのことだが、
やっぱり不思議。
ちなみにそれは「おくりびと」のサントラだ。

クラシックもジャズもロックも民俗音楽も関係なく流れてくる。
そんななかでよく原稿書けるな、と言われそうだが、
大きな音にしていないし、すこし離れたところなので気にならない。
いや、気になる程度の音量であるところが心地よいのかも知れない。

ものを書くひとのなかには、同じ楽曲を何度もくりかえし聴きながら、
想像力を向上していくひともいるようだが、おれはダメだ、飽きてしまう。
CDでも1枚通して聴くのがしんどいときがあるくらい。
そうじゃないものももちろんあるけど、たいがい飽きる。
問題あるのかなあ。

いまは、Meg Baridの可憐な歌声が流れている。



[PR]

by kazeyashiki | 2012-02-19 12:00 | Music | Comments(1)

追悼.ホイットニー・ヒューストン   

中学生のころ、ラジオからさまざまな音楽が流れていた。
ヒット曲が多かったけど、
当時はロックやポップス、フォークといったジャンル関係なく、
ごちゃ混ぜになってスピーカーから放たれていた。
ディスクジョッキーという言葉が新しくて、
歌について、歌手について、詳しく説明してくれたりした。

そんななかで好きになった一人が、バート・バカラックだった。
歌手ではなく、作曲家だ。
軽快で、モダン、そしてボサノバ風のアレンジが心地よく、
おれはなぜか彼の作る音楽に”アメリカ”を感じていた。
頭でだけ知っているアメリカ、都会、摩天楼、ハイウエイ……。
バカラックの音楽にそんな幻影をおれは見ていた。

同じ時代に、同じように好きになった作曲家に、
フランシス・レイという、映画音楽のひとがいた。
「白い恋人たち」の音楽で知ったのだが、
彼におれは”フランス”を感じていた。
「パリのめぐり逢い」「流れ者」「さらば夏の日」「雨の訪問者」
そして「男と女」のテーマ。
実に単純で、感覚的で、感傷的なガキだった。

バカラックの音楽から、ディオンヌ・ワーウィックという歌手を知った。
彼の曲を歌った黒人女性シンガーで、
ラジオから流れてくる歌声は、実にチャーミングだった。
「小さな願い」「サンホセへの道」「恋にさようなら」など、
洒落ていて、洗練された曲と歌に、「ええなあ」なんて言っていた。

高校大学と進むにつれ、ハードロックやブルース、ジャズを知っていき、
ヒットポップスよりもそちらの方が価値があるなんて思い、
いっぱしの音楽好きを気取っていたが、
劇団時代、「Saving All My Love for You」という歌を聴いて、
なぜかドキドキした。
それがホイットニー・ヒューストンという若い歌手を知った最初だった。
しかも彼女がディオンヌ・ワーウィックの血縁者であると聞いて、なぜか納得した。
歌がうまいというより、なにか揺さぶりを投げつけられたような感覚だった。

もちろんそれ以前に、映画「The Blues Brothers」で、
アレサ・フランクリンの歌も聴いていた(すぐに好きになった)し、
ダイアナ・ロスのきらびやかさも知っていたし、
ジャズ系の女性シンガーのレコードも、勉強するように聴いていた。
だが、このホイットニーという歌手は、また違った。
劇団の稽古場や、飲み屋でよく彼女の歌が流れていたのだが、
そのたびに聞き入っていたように思う。

今でもあまりR&B系の歌というのは聴かないのだが、
ワーウィックは別として、ホイットニーのCDが2枚手元にある。
自分で購入したかどうかは忘れてしまったけど、iTunesやiPodに記録されている。
いま聴くと、”アメリカ”を感じることはない。
おれのイメージのなかの”アメリカ”は変化したのではなく、消えてしまっている。
ただ、この歌唱力のすぐれた細い黒人女性の歌声は、聴くたびにドキドキするのだ。
[PR]

by kazeyashiki | 2012-02-14 09:00 | Music | Comments(0)

今日の音楽   








[PR]

by kazeyashiki | 2011-12-04 00:00 | Music | Comments(0)

秋になると……   

なぜか聴きたくなる音楽ってあるね。
どういうわけか、みんな女性ソロボーカルばかり。

ケイト・ラズビー
a0193496_1031355.jpg

キャサリン・ウィリアムズ
a0193496_1033290.jpg

メグ・ベアード
a0193496_1061819.jpg

部屋の中でも、歩きながらでも、いい。

日本の歌い手、知らなくてすみません。
[PR]

by kazeyashiki | 2011-10-28 08:00 | Music | Comments(0)

すぎやまこういちさん   

朝、「題名のない音楽会」にすぎやまこういち氏が出演していた。
御年80歳、傘寿だという。カクシャクとして、実に元気だ。

このひとの作曲した歌はわれわれの音的土壌にしっかり植え付けられているなあ。
番組では、「恋のフーガ」「亜麻色の髪の乙女」「学生街の喫茶店」が演奏されたが、
「恋のフーガ」にはちょっと遅れた感があるものの、
次の2曲はリリースされてヒットした時期をライブ感覚で憶えている。
「花の首飾り」は、まだ小学生の頃だったと思うが、流れていたのを記憶している。

ザ・タイガース「花の首飾り」/ガロ「学生街の喫茶店」
a0193496_1175348.jpg

a0193496_1181669.jpg


しかしこの作曲家の最大の注目すべき点は、ゲーム音楽「ドラゴンクエスト」である。
「DQⅠ」が発売されたのは1986年で、すぎやま氏は50代半ば。
もともとゲームには関心があって、すぐに飛びついたとどこかで語っていた。
そして「DQ」はゲームとして大ヒットし、その音楽もゲーマーの耳に接着した。
まさに「接着」であると思う。
ゲーム音楽というのは通常の音楽と異なり、何度もくりかえし聴く。
ゲームをする限り、何度もその旋律がくりかえされるのだから、
聴いて憶えるなんてもんじゃなくて、身体に「接着する」感覚で記憶される。
ということは、貧相な旋律ではすぐに飽きられ、倦怠してしまうものなのだ。

ドラゴンクエストⅢ……このCDを持っている
a0193496_1184192.jpg


だが、「DQⅠ」から続くシリーズは、ゲームとしていずれも大ヒットした。
もちろんゲームとしての面白さ、奥深さもあるが、音楽的要素も大きい。
ゲームの場面が進むたびに新しい旋律が流れてくるが、
テーマとなる楽曲は、編曲の違いはあれ、基本的に変わらない。
すぎやま氏の音楽的教養の深さがなせる技であるとしか言いようがない。

ぼくは「DQ」のシリーズⅡあたりからやりはじめたが、
今もゲームのなかで流れていた楽曲を口ずさむことができる。
これはヒット曲を歌えるという感覚と似ていて、すこし違う感触がある。
歌ではなく、インストであるという点もあるし、電子音というのもあるが、
ゲームの持つ世界像、構図のなかに自分が入り込んでいるために、
世間で流行するヒット曲よりもさらに親和感があるというのが正しいのだろうか、
ゲームの世界の住人として口ずさむ、土着の音楽という気がする。
へんな言い方だが、ドラゴンクエスト共和国の国民になった自分が、
その国の愛唱歌を憶えているという感覚がある。流行歌とは全く違うベクトルなのだ。

すぎやま氏は東京大学教育学部を卒業しているが、
音楽大学に進みたかったと語っていた。だが、音大の入試には必ずピアノ演奏があり、
氏はそれができなかったのだという。これにはちょっと驚いた。

また、番組で生まれて初めてベートーヴェンの「運命」の例の有名なモチーフ、
あの「じゃじゃじゃじゃーん!」という部分だけを指揮し、非常に喜んでいた。
高校時代からベートーヴェンが好きだったようで、「田園」が好きだったとか。
何となく分かる気がする。

カラヤン指揮・ベートーヴェン交響曲第5番「運命」
a0193496_119950.jpg


「DQ」の音楽のなかには、ベートーヴェンを彷彿とさせる旋律があるように思う。
交響曲はもちろんのこと、弦楽四重奏やピアノ曲などの影響も大きいのではないか。
ベートーヴェンの弦楽四重奏はよく聴いていて、とてもいい。

ベートーヴェンの弦楽四重奏曲……ズスケ・クワルテットのものが好きだ
a0193496_1193834.jpg


どうもこのところ、クラシック音楽の話題が多くなっている日録である。
[PR]

by kazeyashiki | 2011-10-09 11:00 | Music | Comments(0)

秋の音楽、音楽の秋   

このところ音楽を流しながら原稿作業をすることが多いんだ。涼しくなってきたことと関係しているんかな。夜なんぞはジャズもいいけど、昼間は環境音楽みたいなのか、クラシック音楽をよく聴く。シンフォニーだと、ちょい肩凝るから、小編成のものとかが多いね。劇的に盛り上がるのは、ちょっとね。

ぷよねこ氏が、マイスキーのコンサートに行けなかった、と書いている。残念だなあ。ぼくもこのチェロ奏者がむかしから好きで、2000年頃に京都でマルタ・アルゲリッチという、それはそれはすばらしい腕と、美貌をもったピアニストとの共演に立ち会った。実に情熱的なオーラ飛び交うコンサートだった。

その音源がCD化されている。いま探してみたら、なぜかない。たれかに貸したんかな。
"Live In Japan Mischa Maisky&Martha Argerich"
a0193496_16223933.jpg


代わりに、といっては失礼なんやけど、ダリア・オヴォラという、これまた愛嬌のある顔をしたピアニストと、シューベルトの名曲を集めたアルバムがあって、これがなかなかいい。「白鳥の歌」や「美しき水車小屋の娘」などから採られたもの、それに「野ばら」などの親しみのある曲が演奏されている。

“Schubert Songs without Works Mischa Maisky  Daria Hovora(Piano)”
a0193496_16214462.jpg


また、美女ふたりという、なかなか素敵なアルバム・ジャケットのCDは、ヴァイオリンとピアノのデュオで、ストラヴィンスキー6曲、シューベルト4曲、ラヴェル3曲、シューマン1曲が収められている。

“RECITAL Viktoria Mullova&Katia Labeque”
a0193496_16221573.jpg


秋の音楽、音楽の秋。来週からドタバタとしてデスクに向かうヒマがなかなかないんやけどね。
[PR]

by kazeyashiki | 2011-10-08 12:00 | Music | Comments(0)

音楽の秋、秋の音楽   

このところ音楽を流しながら原稿作業をすることが多いんだ。涼しくなってきたことと関係しているんかな。夜なんぞはジャズもいいけど、昼間は環境音楽みたいなのか、クラシック音楽をよく聴く。シンフォニーだと、ちょい肩凝るから、小編成のものとかが多いね。劇的に盛り上がるのは、ちょっとね。

ぷよねこ氏が、マイスキーのコンサートに行けなかった、と書いている。残念だなあ。ぼくもこのチェロ奏者がむかしから好きで、2000年頃に京都でマルタ・アルゲリッチという、それはそれはすばらしい腕と、美貌をもったピアニストとの共演に立ち会った。実に情熱的なオーラ飛び交うコンサートだった。

その音源がCD化されている。いま探してみたら、なぜかない。たれかに貸したんかな。
"Live In Japan Mischa Maisky&Martha Argerich"
a0193496_16223933.jpg


代わりに、といっては失礼なんやけど、ダリア・オヴォラという、これまた愛嬌のある顔をしたピアニストと、シューベルトの名曲を集めたアルバムがあって、これがなかなかいい。「白鳥の歌」や「美しき水車小屋の娘」などから採られたもの、それに「野ばら」などの親しみのある曲が演奏されている。

“Schubert Songs without Works Mischa Maisky  Daria Hovora(Piano)”
a0193496_16214462.jpg


また、美女ふたりという、なかなか素敵なアルバム・ジャケットのCDは、ヴァイオリンとピアノのデュオで、ストラヴィンスキー6曲、シューベルト4曲、ラヴェル3曲、シューマン1曲が収められている。

“RECITAL Viktoria Mullova&Katia Labeque”
a0193496_16221573.jpg


秋の音楽、音楽の秋。来週からドタバタとしてデスクに向かうヒマがなかなかないんやけどね。
[PR]

by kazeyashiki | 2011-10-08 12:00 | Music | Comments(0)

25年目の秋   

西天満に開業して25年目のBlues-Bar"AfterHours"の周年記念Liveが9.25あった。
さまざまな記憶とここ数年の出来事、星になった仲間のことなどが胸の中をめぐった。

O.P.はこの二人から……
a0193496_2130238.jpg

トップは鞄を持って登場したGOGOーTAKAKO&Superimposeのご機嫌なStage!
a0193496_21303481.jpg

Superimposeって、佳い名前。
a0193496_21304990.jpg

狛江からやって来た仙人・さこ大介さん
a0193496_21311040.jpg

いつまでも若い、加川良さん
a0193496_21313671.jpg

AZUMI登場!えらい迫力やった!
a0193496_21315422.jpg

かなり酩酊してる有山じゅんじさんが加川さんを呼び込んで……
a0193496_21321720.jpg

ENDは全員で「上を向いて歩こう」でフィナーレ
a0193496_21325841.jpg


5年、10年ではなく、「1年後に」といったのは、加川さんだったか。
[PR]

by kazeyashiki | 2011-10-01 21:44 | Music | Comments(2)