カテゴリ:素描( 29 )   

  

Talkin' to myself and feelin' old……
Rainy days and Mondays always get me down.

と、若くてきれいなカレンは歌っていたけど、
春の予感のしない冷たい雨の月曜日は、
やはり憂鬱なものだと感じる人が多いかもしれない。

今から奈良へいく。
雨が降っていると、遠く感じてしまうなあ。
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寒いのにも飽きて来てしまう。
一昨日手紙を出した、焼肉店豊楽のおばちゃん、
どうしているかな。元気でいてほしい。

あさって、京都にいくときは晴れてほしいね。
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by kazeyashiki | 2013-02-18 13:33 | 素描 | Comments(0)

恋の奴隷   

女   お仕事、進んでまして?
男   ……………。
女   雨の日は何かと想い出すことが多すぎて、
    畳に染みついたお醤油のシミを見ても何だか胸せつなく、
    むかしのことをつらつらと思い起こしてしまいます。
男   むかし?
女   ええ、私がまだ産まれる前のこの辺りのことや、
    家のまえを通りすぎていく人のお顔など、知りもせぬのに、雨のせいで、
    浮かんでは消え、消えては浮かぶ……そんなことをくりかえしております。
男   ふしぎなことを言うやつだ。
女   墨をお摺しましょうか?横着をして唾(つばき)で摺ったりなんかしては、
    せっかくの小説が何なら匂って来そうで……(と、水差しを取りに行き、戻ってきて)
女   今度の作品はどういったものか、私に聞かせていただけますか?
男   ふむ。なかなか難儀をしておる。
女   難儀な恋ゆえ燃え上がりますように、
    難儀な小説ゆえ、読むお方もお喜びになるのではありませんか。
男   (笑って)そう簡単にはいかんがな。
女   テエマは何でしょう?
男   ほう、テエマと来たか。えらく硬くでたな。今回は恋がテエマじゃ。
女   恋?争いごとでございますね。
男   ほう、恋は争いごとか?
女   恋が本当に恋らしく思えますのは、世が乱れ、
    ひと様の心がすさんでいるときの方が美しくあるようで、
    そのなかに一輪、咲かせる花こそまことの花ではないかと……
男   (笑って)男にはそこまでの余裕はないな。
    乱世なら乱世を如何に征くべきか、そちらの方に傾くものよ。
女   そこが女の恋の導火線。平静なる世の中など、男を骨抜きにするだけでございます。
    嗚呼、平静さなど男も女もダメにさせるだけのもの、ちっとも面白くありませんわ!
男   (笑って)まあ、おなごならそう思うだろうなあ。
女   ねえ、ちょいと読ませていただきたいわ!(と、原稿の束を奪い取る)
男   こらこら、よさんか!
女   (小走りに男から遠のいて原稿を見て)恋の、奴隷!?

その途端、奥村チ歌う「恋の奴隷」が流れ出す。
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by kazeyashiki | 2013-02-14 17:20 | 素描 | Comments(0)

もの思う朝   



つめたい雨が降っている。
東京は雪だとテレビが伝えている。
今日は、大阪でイベントの設営を手伝い、
その後、京都へ移動する。
編集室で構成の打合せを夜まで。

雪が降ることで大騒ぎする東京のメディアが面白い。
こういうローカル情報は全国の人に必要ないんだが。
東京都の○○区くらいの広さとか人口と同じです……
といういい方をするアナウンサーがいる。
こういう比喩表現はやめた方がいい。
分からないものね。
とくにNHKの鶴瓶さんの番組の女性アナが、
こうしたいい方をよくする。さっぱり実感がない。



丸坊主にしたアイドルの女の子。
囚人の印象がおれにはあったのだが、
あれは丸刈りがあまりに下手だからという指摘があった。
納得。
アイドルは、ああいうことをしてはいけません。
すくなくとも、アイドルは「花」です。
丸刈り……教育の問題なのかなあ。
とすれば、事務所のレベルが低いんではないか。
育て方も、丸刈りの技術も。

Youtubeに流れたアイドルの映像、
あそこにNHKの「映像の世紀」テーマ曲、
「パリは燃えているか」をかぶせると、
収容所に送られる情景に見えてしまう。
こういうことは不謹慎だとは思うのであるが。



中国のレーダー照射による挑発。浅はかなことだと思う。
こうした愚者のせいで世界が悪くなる。
歴史の上ではたまにあることだ。

最近あまり報道されない(得ていない自分のせいでもあるが)が、
チベットの問題はどうなっているのか。
尖閣諸島を巻き込んでいうつもりはないが、
チベットの独立という言葉を口にすると、
やはりこれも挑発になるだろう。
しかし抗議の焼身自殺が後を絶たない状況を、
我々はもっと注視するべきだと思う。



柔道連盟の元理事さん。
ぜひとも北野武の映画に起用してほしいなあ。



朝のワイドショーを見ながら思ったことでした。
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by kazeyashiki | 2013-02-06 10:25 | 素描 | Comments(0)

大坂浪花不在鏡   

新年になってから、大阪で撮影した記憶がない。
「母が来た!」は特別で、それ以外は大阪が欠落している。
中央区に住んでいるくせに、
大阪にいないというのはどういうわけだ。
仕事でも大阪で、というのがないのである。

京都に関係する番組を制作しているから、
京都での撮影が多い。
次に滋賀、奈良となる。
和歌山、兵庫には今年になって出かけておらん。
尼崎までは行きましたが。

ということで、また写真ばかりの日記となりました。

☆ 

安土城址は、いつ行っても気持ちが晴れ晴れとする。
天気も、いつもいい。そして、人がいない。
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秘密の場所といえば、吉田山の竹中稲荷神社。
京大生ならよく知っているかもしれないけど。
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湖北の名も無き小駅(名前はあるけど)を、
電気機関車に牽かれた貨物列車が通過していく。
こういう風景、好きだ。
横光利一の一節を思い出すね。
「真昼である。
 特別急行列車は満員のまま全速力で馳けてゐた。
 沿線の小駅は石のやうに黙殺された。」
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西陣界隈をアテもなく散歩していたら出会った小学校。
すでに廃校になっている。
子どもたちの声が聞こえない学校はさみしいね。
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宇治はこれまであまり縁のある地ではなかったのだが、
番組撮影で出かけ、町を覆う色彩に心が落ち着く。
京都市内と比べて、時代が動いていない感じがするなあ。
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京の奥座敷のひとつである清滝。
夏と冬に都人が愛宕山に詣でたのは昔日のこと。
一時は鉄路も敷かれていたというのに、今は寂寞感が漂っている。
かつては多くの茶店が軒を連ねていた。
嵐山への観光客もここまではなかなかやって来ない。
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愛宕街道を嵐山にむかって下っていくと、
テレビCMなどでお馴染みの竹林の小径がある。
嵯峨野といえば竹林なんだね。
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そして嵐山。
どうしても渡月橋が有名なのだけれど、
おれは中ノ島に架かるこの太鼓橋が好きである。
時代劇にもちょくちょく登場しますね。
ふだんは、地元の方々がこの橋を渡って阪急の駅へいそぎます。
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ところかわって、ここは奈良・三輪の高台から見た大和三山。
昨年の正月にもここからの写真をFacebookにアップした。
百人一首の世界であります。
左手から、天の香具山、畝傍山、耳成山で、
背後には葛城山、金剛山の山なみが連なっている。
持統天皇の歌に誘われて、春から夏に変わる頃にも出かけたいな。
「春すぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふ天の香具山」
大和はいいなあ。
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奈良を誉めた口で、すぐまた平安京誉めをするのは節操がないが、
雪を残した大原、寂光院。
数年前に全焼して新しく建立されてはいるけれど、
山里のさらに奥に、ひっそりと佇む様はすばらしい。
平清盛の娘・建礼門院が隠れ棲み、
後白河法皇が訪ねた話は『平家物語』でありました。
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隠れ棲んでいるわけではないが、
劇団時代の作曲家山崎秀記が見つけた「ふじセンター」。
かつては数軒の食品店が入居するマーケットだったが、
今は鶏肉屋だけを残す廃虚と化していた。
ここを借り受けて、紫竹屋建設が大改造し、
6月に銀色昆虫館がイベントをおこなうことになったのだ。
これはとてもいいことなのだ。みんな来るのだ。
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そして今日、奈良に出かけた。
撮影が終わって公園内で珈琲なんぞを飲んでいると、視線を感じた。
ジーーッと見つめるのですね鹿くんは。
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ということで、大阪で撮影した写真がちっともない。
狭い近畿圏の、そのまた狭い範囲を行ったり来たりしているわけで、
やはり兵庫や和歌山、それに淡路島や日本海にも出かけたいものです。

ま、これからですね。
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by kazeyashiki | 2013-01-23 17:16 | 素描 | Comments(0)

母が来た!   

年明けから今日まで、ほんとにドタバタでありました。
なかなかまとまって文章を書く時間もなく、
ということは、無為に過ぎ去って行ったともいえるのでありますが、
気がつけば1月も15日。
こういう風に過ぎていく人生の時刻であると実感している次第。
せめて写真日記風に並べてみよう。

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元日の午後、拙宅にはじめて母がやって来た。
いささか緊張気味で、疲れている表情でもありますが、食欲はありました。

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翌朝、近くのカフェで朝食。サンドイッチとカフェオレをすっかり食べました。

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朝食後、大阪城へ登城。
母がここに来るのは初めてか、何十年かぶりのことでしょう。
だんだんと表情に元気が出てきました。

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大阪城内にある豊国神社に、「茅の輪くぐり」というのがあって、
疫病や罪が祓われるそうです。
私が跨いでいるのを見て、車椅子から「私もやる」と立ち上がり、
介護されながらも上手に跨ぎました。ほんまはスタスタ歩ける、という説もありますが(笑)

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大阪城からタクシーに乗って、阿倍野のお墓へ。
何も告げずに連れて行ったものだから、驚き、そして感激して、はららと落涙。
しかし、大層よろこんでおりました。

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谷町線阿倍野駅から、実に何十年ぶりかで地下鉄に乗車。
最近の公共交通機関のバリアフリー度は目を見張るべきものがあり、
阿倍野駅は、駅員さんの手助けなしに楽々と乗車することができました。
母は、停車する駅のたびに「地下鉄は久しぶりやわ。人がたくさんいるわ」と感嘆。
いい体験でした。

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天満橋駅で降りて、デリスタ8Fにあるお好み焼き屋へ。
朝食もしっかり食べていましたが、かなり空腹だったようで、
大きなお好み焼きをペロリと食されました。いやはや健啖であります。

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夜までわが家でテレビを見たり、百人一首を手にとって歌を詠んだりして過ごし、
夕食もしっかり食べはりました。

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そして二晩目のホテル泊。
「ホテルなんてイヤイヤ!」と言っていた前の晩、
しかしホテルの快適なベッドに寝ると、すっかり気に入ってしまった様子。
「あんたんとこで寝るのは気を遣うから、こっちの方がいいわ」
どこまで本音なのかおべんちゃらなのか分からないことを言うのであった。
午後9時から翌朝9時までぐっすりと寝ました。

そして3日の朝、タクシーに乗って豊中の妹宅へ戻りました。
これで外出に馴れたかな。
暖かくなったら、生まれ故郷の越前に行きたいというかねてからの希望、
日帰りでしか無理かなと思っていたけど、泊まりでもいけそうです。
かならず行こう。

これが2013年1月1日から3日までの素描であります。
まだまだ今日まで追いつかないな。
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by kazeyashiki | 2013-01-03 23:59 | 素描 | Comments(0)

投票   

今週末は選挙の投票日。
おれの選挙区の立候補者が掲載された新聞が投函されていた。
ひと通りその経歴や主張、公約というものを読んだ。
政治および政治家に対してはさまざまな意見があるだろう。
すでに政党も立候補者も決めている人もいるし、
政治+政治家不信に陥っている人もいる。
だけど投票には出かけた方がいい、というのが受けてきた教育だ。
民主主義の基本は選挙にあると習ってきた。
たしかにその通りだとは思う。

政党の表情を見て、あれこれ言う。
党首の人物評価もいろいろあるが、感覚的な話もよく耳にする。
「舌足らずさが信用できん」「短軀が気に入らん」
「上からの物言いが腹立つ」「髪型が見苦しい」
「したたか顔が怖ろしい」「ムーミン顔が好きになれん」
「宗派が違う」「学級委員長みたいでイヤだ」云々云々。
すべて否定的なことばかりだが、
あまり人が政治家を誉めている言葉をおれは聞いたことがない。

選挙の投票日には、最高裁判所判事の国民審査も同時に行われる。
審査される判事の経歴と担当した裁判などが記された新聞も配布された。
これも精読した。
選挙定数配分、いわゆる一票の格差に関する記述や、
「君が代」斉唱に関すること、裁判員裁判の是非を問う裁判、
インターネットの共有ソフト「ウィニー」の問題などが、
各判事の挙げている内容に重複しているようだ。
いずれの判事も60歳以上だ。
ある程度の裁判での経験則がある人物が最高裁判事に選ばれるのだろうか。
彼らの意見を読んでいると、現在の社会から隔絶した感はない。
彼らを審査する材料はこの新聞でしかない。
ただ、その文章は硬い。特有の専門用語も散見する。
憲法を読んでも思うのだが、なぜ法律用語はこんなに難しいんだろう。

おれはこれまで最高裁判所判事の審査に関して、
すべて「問題なし」と書いてきたように思う。
「この判事はどうしても認めることができない」
ということはなかった。
それだけ裁判に関わりがなかったということなのだが、
関係する人にとっては、許せない判事がいるのだろうなあ。

いずれにしても12月16日という年の瀬の慌ただしい時期の投票。
結果が出れば、またそれによって何かが変わっていく。
本当に変わっていくのだろうか。
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by kazeyashiki | 2012-12-14 11:13 | 素描 | Comments(0)

ふたたび外套の季節がめぐって来た。   

寒風が落葉を舞い上げている舗道。
マンションの玄関前を一心に掃いている管理人さん。
冬がゆっくりと南下してきている。
朝早く街路を歩けば、マフラーで顔を覆った人たちが歩いていく。
みんなコートを着込んでいる。
オーバーや外套とはいわなくなったが、同じものだ。

おれもコートを着て外へ出て行く。
普段着は、キラーループというイタリアのスノーボードウェア製。
家人が店で働いていた時期、安価で買った。
今このメーカーは日本から撤退しているからショップはない。
すでに15年以上は着ているから、くたびれている。

一昨年、バーバリの紺色のコートを手に入れた。
自分で買ったのではなく、ある記念のプレゼントで頂戴したのだ。
これがなかなかいい。
着始めた頃、ヨーロッパ風の縫製だからか、腕や腰廻りがきつかった。
だが、次第におれの身体に合うようになって来た。
〈伸びた〉ということなのか、よくは分からない。
しかしだんだんと身体にフィットして来たことは確かなのだ。
今ではすっかり〈おれ用〉になってくれている。
いわゆる、トレンチコートと呼ばれているもので、結構高い。
貰わなかったら絶対に買うことがないだろう。
バーバリは1856年創業で、おれが生まれるちょうど100年前だ。
だからというわけではないが、とても気に入っている。
いつか町で盗まれてしまいそうだ。
アカーキー・アカーキエヴィッチのように。

昨日、ぷよねこ君と西梅田の「銀座屋」で立ち飲んだ。
ぷよねこ君は、コットンパンツに丸首で紺のセーター、
白いシャツの襟が出ているというスタイルで、髪も短く刈り込んでいた。
まるで「メンズクラブ」の〈街のアイビーリーガース〉といった感じ。

おれが高校生のころ、友人の間でこの「メンクラ」が行き来していて、
とりわけ人気だったのがこの〈街のアイビーリーガース〉だった。
街を歩く、無名でおしゃれな若者の写真が掲載され、
どこのメーカーのものであるかが明記されているという単純なものだが、
「やっぱりこのシャツはVANか」だの「靴はリチャードなんやな」
「このエンブレムはカッコイイな」などと言い合っていたのだった。
そんな中に、年輩だけど見事にアイビーを着こなしている人がたまにいて、
「渋っ!」などと言っていたのだが、
おそらくその年輩者の年齢は、せいぜい3、40代だったように思う。
高校生にとって40代は遥か向こうの世界の住人である。
「こういう大人になりたい」と思ったかどうか。
だが、今や50半ばの年齢に差し掛かっている自分を考えると、
高校や大学生がこちらをどう見ているか……気にならないけどね。

そうしたことからいえば、ぷよねこ君は「渋っ!」の50代なんだが、
果たして現代の高校大学生がアイビーリーガースを知っているかどうか。
そういうファッション・ジャンルがあることすら知らないかも。
彼にはぜひともダッフルコートを着用して、できれば足許は、
デザートブーツかチャッカーブーツでキメてもらいたいと思う。
完璧だ(^^;)

ぷよねこ君から、もう20年以上前にヨーロッパ土産に外套をもらった。
2着も。
濃紺のと、グレー地にいくつかの色彩糸が走る柄のもので、
前者は肩が凝るくらいに重い。後者は劇団員が欲しがったので贈呈してしまった。
濃紺の重い外套はここしばらくクローゼットのなかで眠っている。
着るにも体力が必要であることは、ここ最近の〈軽くて温かい服〉に反比例するが、
外套と呼ばれていた時代、それは当たり前のことだったのかもしれない。
〈ヒートテック〉なんて言葉もなかったわけだし。
山に登る人たちの姿をみても、昔と今じゃずいぶん違うもんね。
今年の冬、あの濃紺の、一度洗濯屋に出したら、
「これはどこのものですか!?」と驚かれた外套。
おれは洗濯代の高さに驚いてしまったのであったが、
あの外套くんを目覚めさせてみるか。

木枯らしの吹くたそがれどき。
吹きくる風にむかって顔をあげて歩いていくことは、寒いけど潔い。
縄のれんが、熱燗が、鍋が、なんて言ってはいけない。
やせ我慢する。
それがダンディズムだなんて言わないよ。
寒い季節の到来をすこし、
ほんのすこし、楽しんでいるだけなんだと強がっておこう。
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by kazeyashiki | 2012-12-04 15:13 | 素描 | Comments(1)

ログイン出来ず   

パソコンからログイン出来ず。
原因不明。ヘンだなあ。困ったな。

母は週末に退院と相成りました。
すき焼きが食べたいとのたまう。
なんともはや。
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by kazeyashiki | 2012-11-06 23:55 | 素描 | Comments(0)

母入院その後   

痩せ衰えていく母をじっと見る

食いしん坊母にゼリーを食べさせる  
ごはんおかずは入らない

眠る母のまぶた動く  
いまどこで何をしているん?

元気なころ何度も同じ話をした母よ  
もう一度あの話をしてはくれぬか

まだはやい  
父は向こうで赤いクルマを買っていない

90年前のあなたは可愛いくて、
70年前のあなたは美しく、
50年前のあなたはたくましく、
30年前のあなたは魅力的、
10年前のあなたは慈しみ深くて食いしん坊、
そして今あなたは幼子のように無邪気になった。
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by kazeyashiki | 2012-10-04 22:30 | 素描 | Comments(0)

  

9月26日水曜日のデイサービスで身体の不調を訴え、そのまま入院した母。今日10月3日水曜日、日に日に弱ってきている。おれがだれだか分からなくなるのは、ホントにつらい。だけど、手を握り、話しかけると「卓彦か」と小さな声でいう。母から希望が消えているのか、諦念か、生きる力が落ちている、ように見える。あれほどこだわっていた過去や、おびただしい記憶には、なんの興味を示さず、明日も考えていないように見える。きっと今でさえ、意識し、認識していないのかもしれない。そんな母が悲しい。母のいない母の城で、親不孝息子は酒に酔っている、だらしなく。なんという傭兵、酔兵だ。母の人生。まもなく93年になろうとする大正8年生まれの越前の女よ。産み、育ててくれたそのお礼の百分の一も出来ずに55年も生きて来たおれは、ああ、何て奴だ。どうか神よ、仏よ、母を彼女が願うままに、その願いを叶えてやって下さい。
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by kazeyashiki | 2012-10-03 23:09 | 素描 | Comments(0)