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Summer In The City   

朝から企画や構成の下調べ。
7時半からはじめて正午に終える。
それから梅田へ出た。

昨日、地下鉄御堂筋線梅田駅でボヤ騒ぎがあった。
今日の駅はいつもの何でもない顔をしている。
たばこの火の不始末だとか。情けない。

阪急の紀伊國屋前でK君と待ち合わせ、
近くのカフェで2時間、いろいろと話す。
K君は、昨年おれが講師をした訓練校の生徒だ。
26歳、起業を目指している。
彼の計画を聞き、いくつかのアドバイスをする。
彼の夢の見方が、なかなか楽しくて、話していて元気になる。
高校大学とテニス一筋で、いいところまでいったらしい。
だが今は、まったく別のことをしようと夢球を膨らましている。

茶屋町界隈から本町まで歩く。
雨もあがって、寒くない。歩くにはちょうどいい天候だ。
思わず表題の歌なんかを口ずさむ。夏でもないのに。



帰宅すると、メールあれこれ。
今夜は残りの作業を優先して、明日は終日もの書きだ。
少々いそぎ働きもあったりするが、ぬかりないように。
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by kazeyashiki | 2012-02-24 02:00 | 暮らし | Comments(0)

”美貌の青空”   

坂本龍一にこのタイトルの楽曲がある。
歌詞もついている。
映画「バベル」でも使われた曲だ。
いい曲だと思う。
”美貌の青空”という題名に魅力を感じる。

だがこれはオリジナルではない。
もともと”美貌の青空”とは、暗黒舞踏の祖である土方巽氏の著書名だ。
1987年1月21日に筑摩書房から出版されたもので、
生前、土方が書いた短文やメッセージを編んだ一冊である。
土方氏は出版の前年、1986年1月21日に肝硬変・肝臓がん併発で亡くなった。
つまりその死のちょうど一年後に上梓された本なのだ。

”美貌の青空”という題名はこの本のなかにある一文に由来している。
それは美術家の清水晃氏について書かれたもののなかに登場する。
土方独特のシュールでありながらも、
どこか懐かしい日本を感じさせる文体文章によって綴られるそのなかに、
突如、さりげなく、しかしそこだけ輝くようにこの言葉”美貌の青空”が現れる。
それを発見したのは吉岡実であった。詩人はこの言葉に敏感に反応した。
”美貌の青空”とは、なんと不思議な広がりを持つ言葉であろうか。
この五文字だけで一編の詩である。

そしてこの本を手にした坂本龍一は、即座にこの言葉を記憶した。
いつか作る楽曲のための題名として引き出しに仕舞い込んだ。
引き出しのなかで言葉がゆっくり腐り、溶け、再生させるために。

土方巽氏が生まれ育った裏日本の空は曇っていることが多かったのだろうか。
そうだとすれば、時折のぞく”青空”は”美貌”であったに違いない。
”美貌の青空”を見上げた土方巽は、秋田工業高校のラガーであった。
大柄ではないからバックスだっただろうと想像する。
足のすばしっこい、ひとをかわすのが上手なバックスだっただろう。
敵陣からすれば、いやなタイプの選手だ。
「タックルしようとしたんだけど、スルリと抜けられた。
 まるで浮いている、いや、磁石の同じ極みたいに、自然に離れるんだ」
そんなことを、相手のロックあたりの選手はいうかもしれない。

そんなラグビー少年が見た北国の青空。
そこに”美貌”という言葉を持ち運んでくる土方巽の詩人感覚はすばらしい。


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by kazeyashiki | 2012-02-19 16:55 | Music | Comments(0)

BGM   

このところ、仕事をしながらずっと音楽を流している。
全く音楽のないときが多かったんやけど、
最近はどういう気の持ち回りか吹き回しか、
ともかくiPodをスピーカにつないでいる。
全曲シャッフルにしているので、次々と演奏者が変わる。
もっとも完全にランダムかといえば決してそうではなく、
3000曲くらい入っているのに、同じ曲が流れることもある。
不満には思わないけど、不思議には思う。

先の日記に書いたホイットニー・ヒューストンのことから、
たまたま彼女の歌が流れてすぐにディオンヌ・ワーウィックが流れる。
こういうのって、計算しているというか、考えているんだろうか。
そうは思えない。
だけど実際、つながるように流れてくると「へえ……」と思う。
ディオンヌが歌うバカラックソングから、映画音楽に連なる。
全然関係のない、映画という共通分母があるだけのことだが、
やっぱり不思議。
ちなみにそれは「おくりびと」のサントラだ。

クラシックもジャズもロックも民俗音楽も関係なく流れてくる。
そんななかでよく原稿書けるな、と言われそうだが、
大きな音にしていないし、すこし離れたところなので気にならない。
いや、気になる程度の音量であるところが心地よいのかも知れない。

ものを書くひとのなかには、同じ楽曲を何度もくりかえし聴きながら、
想像力を向上していくひともいるようだが、おれはダメだ、飽きてしまう。
CDでも1枚通して聴くのがしんどいときがあるくらい。
そうじゃないものももちろんあるけど、たいがい飽きる。
問題あるのかなあ。

いまは、Meg Baridの可憐な歌声が流れている。



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by kazeyashiki | 2012-02-19 12:00 | Music | Comments(1)

三人の女性   

☆淡島千景さん逝く

昭和の銀幕を彩った名女優だった。
仲代達矢主演の「春との旅」で姉役を絶妙に演じていたのが記憶に新しい。
ふるくは「夫婦善哉」での蝶子役がすばらしく、
ここでの演技が、後の「駅前シリーズ」などの喜劇に繋がったのだろう。
「夫婦善哉」では、後述する浪花千栄子さんとのやりとりもいい。
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宝塚出身で、わがオヤジと同年生まれの子年。
男性ファンは多いのは当然だが、女性からも熱烈に愛されたようだ。
男役の久慈あさみと、娘役の淡島千景の舞台、時間移動できれば観たいもんだ。


☆元厚労省局長の村木厚子さん

違法捜査で、国から支払われた賠償金を社会福祉法人に全額寄付するという。
このひと、エライなあ。


☆facebookにアップされていた浪花千栄子さん

なつかしい浪花千栄子さんの「オロナイン軟膏」のホーロー看板が、
こんな風にアレンジされている。
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これはこれで面白い。笑ってしまう。
しかしこれに付いたコメントに間違いがあった。
ある人が「浪速千恵子さんは東京出身」と書いていた。
責めるつもりはありません。
思ったのは、この昭和の名女優も遠くなってしまったんだな、ってこと。

映画「祇園囃子」(溝口健二)や「彼岸花」(小津安二郎)、
山崎豊子原作の「女系家族」(三隅研次)、
TVドラマの「細うで繁盛記シリーズ」など、
妙に存在感のある演技と、浪花ことばに京ことば、そして「声」が印象的で、
なかでも勝新の「悪名」の女親分役の怒り方はホンマに怖かった。

浪花千栄子は大阪富田林の家業養鶏場の娘で、
8歳で仕出し屋に奉公に上がり、その後、京都で女給として働いた後、
旅まわりの一座に加わったことで芸能の世界へ入ったひとだ。

数年前からこの女優に関する資料を集めているのだが、
肝心の映画を、なかなか観る機会がない。レンタルも少ない。
高峰秀子の「二十四の瞳」では、飯屋のかみさん役で出演していた。



今日、とりわけ印象に残った、3人の女性について書いてみた。
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by kazeyashiki | 2012-02-16 19:00 | 世界 | Comments(0)

追悼.ホイットニー・ヒューストン   

中学生のころ、ラジオからさまざまな音楽が流れていた。
ヒット曲が多かったけど、
当時はロックやポップス、フォークといったジャンル関係なく、
ごちゃ混ぜになってスピーカーから放たれていた。
ディスクジョッキーという言葉が新しくて、
歌について、歌手について、詳しく説明してくれたりした。

そんななかで好きになった一人が、バート・バカラックだった。
歌手ではなく、作曲家だ。
軽快で、モダン、そしてボサノバ風のアレンジが心地よく、
おれはなぜか彼の作る音楽に”アメリカ”を感じていた。
頭でだけ知っているアメリカ、都会、摩天楼、ハイウエイ……。
バカラックの音楽にそんな幻影をおれは見ていた。

同じ時代に、同じように好きになった作曲家に、
フランシス・レイという、映画音楽のひとがいた。
「白い恋人たち」の音楽で知ったのだが、
彼におれは”フランス”を感じていた。
「パリのめぐり逢い」「流れ者」「さらば夏の日」「雨の訪問者」
そして「男と女」のテーマ。
実に単純で、感覚的で、感傷的なガキだった。

バカラックの音楽から、ディオンヌ・ワーウィックという歌手を知った。
彼の曲を歌った黒人女性シンガーで、
ラジオから流れてくる歌声は、実にチャーミングだった。
「小さな願い」「サンホセへの道」「恋にさようなら」など、
洒落ていて、洗練された曲と歌に、「ええなあ」なんて言っていた。

高校大学と進むにつれ、ハードロックやブルース、ジャズを知っていき、
ヒットポップスよりもそちらの方が価値があるなんて思い、
いっぱしの音楽好きを気取っていたが、
劇団時代、「Saving All My Love for You」という歌を聴いて、
なぜかドキドキした。
それがホイットニー・ヒューストンという若い歌手を知った最初だった。
しかも彼女がディオンヌ・ワーウィックの血縁者であると聞いて、なぜか納得した。
歌がうまいというより、なにか揺さぶりを投げつけられたような感覚だった。

もちろんそれ以前に、映画「The Blues Brothers」で、
アレサ・フランクリンの歌も聴いていた(すぐに好きになった)し、
ダイアナ・ロスのきらびやかさも知っていたし、
ジャズ系の女性シンガーのレコードも、勉強するように聴いていた。
だが、このホイットニーという歌手は、また違った。
劇団の稽古場や、飲み屋でよく彼女の歌が流れていたのだが、
そのたびに聞き入っていたように思う。

今でもあまりR&B系の歌というのは聴かないのだが、
ワーウィックは別として、ホイットニーのCDが2枚手元にある。
自分で購入したかどうかは忘れてしまったけど、iTunesやiPodに記録されている。
いま聴くと、”アメリカ”を感じることはない。
おれのイメージのなかの”アメリカ”は変化したのではなく、消えてしまっている。
ただ、この歌唱力のすぐれた細い黒人女性の歌声は、聴くたびにドキドキするのだ。
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by kazeyashiki | 2012-02-14 09:00 | Music | Comments(0)

風のなかのカゼ男   

長岡京と近江八幡あたりをめぐってきた。
春に取材する場所の選定のためだが、
ネットで調べてのことだけがどうもイヤで、
現地へ足を運んだのだった。
その方がきっと確かだと思って。

昨日はさほど寒い日ではなかったのだが、
それでも山に近い場所や、平地がひろがるなかに立つと、
風が身に滲みた。
おまけに少々カゼ気味でもあった。
ヒートテックをはいていたのでマシだったけど、
帰路の電車に乗り込むと、背筋がずいぶん寒かった。
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帰宅すると夕食は、親子丼。
高野豆腐……ちやは豆腐なんて呼び名もむかしあったな、
キュウリの浅漬け、昆布の赤味噌汁。
丼の味付けは、いたって薄い。
このくらいがちょうどいい。

カゼ気味はイヤなものだ。
はやく治したい。
寝る前にルルを飲んだら、よく眠れたなあ。
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by kazeyashiki | 2012-02-12 05:00 | 暮らし | Comments(0)

米屋の自販機   

なじみの米屋があって、オヤジは米に詳しい。
とりわけ東北の米産地との付き合いが深く、薦められるのはいつも山形や宮城のお米。
このところはずっと「つや姫がええんちがう?」と、
全国的に人気のあるこの品種を、百貨店価格よりかなり安く販売してくれる。
おかげでうまいメシを私は食っている。

今日でかけると、「ちょっとこれ見てーや」と、店先の自動販売機を指し示す。
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宮城県登米産のコメを応援しているのだという。
「福島産は、かなしいことに、全くアカンのですわ」
福島ということだけでだれも買ってくれないらしい。
オヤジも消費者にやりこめられるらしい。
「なんで福島のコメを売るんや!言いよるんや。腹立ちまっせ〜」
そこで宮城のコメを応援している。
この自販機の写真、つまりプリントは自家製である。
写真素材を自販機会社に頼んで、加工してもらったという。

この自販機、さまざまなメーカーの人気飲料が並んでいる。
ふつうは、アサヒやサントリーやダイドーは共存しないのだ。
だが、それもオヤジのごり押しで突破し、ごらんのとおり。
しかもペットボトル商品も含め全品100円だ。
これだけではない。
100円で飲料を買えば、右側の「おまけ」が付いてくる。
携帯カイロ、温泉の素、うまい棒のなかから選べる。

ここで買えば、一部が東北震災の寄付金になるという。
オヤジは嬉しそうに自慢するのだ。
「こういうことやっていかなアキマヘンねん」
こういう自慢は実に清々しいなあ。
自販機前で思わず半時ほど、話し込んでしまった。

近所にお立ち寄りの際は、ぜひとも買ってあげてください。
なんでもない、町のお米屋さんです。

〈島町米穀店/大阪市中央区船越町1丁目1−12〉
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by kazeyashiki | 2012-02-07 12:00 | 大坂と大阪 | Comments(2)