墓参   

母が亡くなってもう一年も経ってしまった。
早いものだなあ。

まだ納骨はすませてないが。

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# by kazeyashiki | 2015-04-02 10:29 | 暮らし | Comments(0)

非制御状態   


忙しいのではない。時間はある。
ただ、制御できていないだけだ。
こんな時期もある。

不調和は不健康だ。
呼吸が浅くなる。
では、深呼吸をくりかえせ。

何かが欠けていることに気がついているのに、
気が付かないふりをしているのはお前の罪だ。
こういう時は、とにかく歩け。
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# by kazeyashiki | 2015-02-09 15:04 | 暮らし | Comments(0)

冬の旅人は   

弱々しい冬の太陽の下を歩いていると、
遠い日の冬の日を憶い出す。
それは誰もいない古い家の
火の気のない部屋で、
身の置き所もなく、
自分という不思議な存在に
戸惑っては吐息つき、
壁に手を触れては諦め落ち、
さみしい愁いに微笑む小さな人の方へ、
銀の鏡の光射す側へ、
椅子に埋まる記憶の中へ、
還って行きます。
そこは雪の楽園?
風の園?
冷たい薔薇の滴り落ちる結晶世界?
いつか失くしたマフラーが、
君のことを待っていたんだ
という顔して巻きついてくる。
浮かびあがるような冬の旅人は、
思い出せない想い出のために
新しい靴を買いに行く。
あの黄色いともしび灯る茶色い店へ。
曇り硝子のチョッキ親爺のあの店へ。

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# by kazeyashiki | 2014-12-06 02:22 | 素描 | Comments(0)

44年前     

今から44年前の今日、三島由紀夫さんが自決した。
このニュースをぼくは、中学校から帰って来た昼間のテレビで知った。
調べてみると、水曜日だった。
昼間に帰宅したのはなぜか、と考えてみたら、
おそらく試験時期で、学校が昼までで終わったからだろう。
居間で亡き母が昼食を作りながら、
「大変なことが起こっているよ」と告げた。
画面のなかでアナウンサーがいろいろと解説し、
自衛隊の建物の様子が映し出されていた。

ぼくはショックを受けた。
なぜならちょうどその頃、三島さんの本を読み始めていたからだ。
『仮面の告白』であることが日記帳に記されている。
当時14歳…ませたガキである。
その前に『潮騒』と『花ざかりの森』を読んでいた。
どの程度読み込めていたかは分からない。
だけど三島文体に魅せられていたことはたしかで、
興奮気味に日記帳に読書感想文を書いている。

ぼくは三島由紀夫の思想的な側面に関してはよく分からない。
思想であるのか美学であるのか、エロスとの関わりであるのか、
その後、さまざまな人の書いたものを読んだが納得できていない。
しかしその後読み進めた三島文学の作品群に、
小説家としての、戯曲家としての、俳優としての、
そして一人の昭和の男としての姿を、自分なりに解釈して来た。
その結果、思ったことは単純なことである。
もっと生き延びてほしかった…ということである。
1970年以降の日本、やがて来る狂乱のバブル期から、
阪神淡路大震災、アメリカ911、そして東日本大震災…
三島さんはどのように語るのかを聞きかった。
実に身勝手で、幼い思いであることは承知の上で。

三島さんが亡くなったのは45歳。
大正14年(1925)生まれであるから、
まさに昭和と一緒に生きて来た人物だ。
同年生まれには、梅原猛、田中小実昌、大滝秀治、桂米朝、
ポール・ニューマン、ロバート・アルトマンなどがいる。

最近、三島さんの本を読み返すことは少ないが、
久しぶりに読みたくなった。
何度も読んだ『近代能楽集』か『午後の曳航』、
豊中の岡町が舞台の『愛の渇き』も懐かしい。
『絹と明察』もいい。

三島由紀夫が思ったことと感じたこと、
氏が見た昭和の時代の日本から何か得ることがあるような気がする。

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# by kazeyashiki | 2014-11-25 11:15 | 世界 | Comments(0)

嘉穂劇場   

仕事で飯塚に出かけた。

この町は、かつて物凄いエネルギーを放出する町だった。
今もその残滓が路地の片隅や闇が溜まる場所に残っていて、
夜になると微かな妖しい光芒をみせる。
真夜中に耳を澄ませば、
汗と炭と酒精に塗れた怒気と浪漫の息遣いが聴こえる気がする。

そんな町に嘉穂劇場がある。
前身は、大正10年に大阪の中座を模して建てられた劇場だったが、
焼失、台風倒壊などで、現在の木造二階建ては昭和6年築である。

大衆演劇や浪曲からロックコンサートまで開かれるというが、
もともと飯塚の炭坑労働者とその家族のための劇場ゆえに、
ここを訪れるだけでもひと仕事だ。
しかしだからこそいいのだ、と思う。
維持管理はたいへんだとは思うけれど……。

いろいろと話には聞いていたが、今回初めての訪問だった。
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↑舞台下、観客席真下に通る廊下

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↑廻り舞台下の奈落。

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↑舞台上手袖の小道具室

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# by kazeyashiki | 2014-08-20 14:08 | 芸能文化 | Comments(0)