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細切れ

どうも「細切れ」というのが今の政治状況というか、
政府の重職を担う政治家達の任期のように思えてしまうのは、
自分の内にある批判的&ネガティブ性の顕れかと思ったりするのだが、
大臣職に対する問責などの結果、
長続きしない職務に「細切れ」感を抱いてしまう。
首相をはじめさまざまな国の代表者たちが次々と変わっていくのは、
相手から見て信頼関係を築くも何もあったもんではない、
そんな風に思ってしまう。

「何をしているんだあの国は?」
そんなことを口にしている諸外国の面々もいるに違いない。
放っておいてくれという気もするがその指摘もあながち間違っていない。
今回の前原外相にしても半年しか務められなかった。
長いからいいという問題でもないだろうけどグロムイコ外相って長かったなあと、
名前だけしか記憶にない異国の人物を思い出す。
しかし名前だけでも記憶していることはもしかしたらひとつの価値かも知れない。
グロムイコという名で検索してみたりする。
「ミスター・ニエット」という拒否ばかりしたこの外相は、
冷戦下のソ連の外交を全面的に「おれが責任を持ってやるよ」と職務遂行した。
結果はどうであれ。

わが国の政治情勢は解散総選挙なんてことが言われているが、
自民党のなかに今の政治状況をハンドリングできる人物がいるかどうか分からない。
自民党にそうしたリーダーシップを持った人物がいることを知らない。

しばらく民主党政権は続くのだろうけど、
外相は党内から起用するより党外の人材を登用した方がいいように思う。
それだけ政党に信頼すべき人物がいないというのは国民の不幸だが、
いつまでもこのジャケットを身につけていても仕方がない。
思い切りのよさってものがあってもいいのではないか。
二大政党という呼称はいいかもしれないが実現できなければやめた方がいい。
善悪彼岸の二元論的対立はただちに敵対するこの国の精神構造では、
ちょっと難しいのではないかこの二大政党メソッドは。
融通も利かないし。

政治に魅力を感じるようになることなんてことはあり得ないのかも知れないけど、
そうした魅力の一片でも感じさせる国の運営の様相があってもいいはずで、
そういう風に変わるなら国民は決して無関心であったり軽視したり、
あるいは軽蔑したりすることはないのではないか。
少なくとも自分たちが投票して選んだ人物が活躍するのを苦々しく思う者はいまい。
by kazeyashiki | 2011-03-08 14:54 | 世界 | Comments(0)

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