2011年 05月 03日
敦賀を想う
敦賀にある日本原電の原発2号機のことを伝えている。
正直、「やめてください」と思うだけだ。
過日、高浜から小浜まで出掛けた。敦賀には行かなかった。
だけど、いつも敦賀が気になる。
この町は、なぜがこころに響いてくる町だ。理由などない。
だが、遠い過去のある冬の日、
大阪から列車に乗ってこの曲がりながら到着する傾斜の駅に、
ふしぎな親しみと懐かしさを感じてしまった。
おそらく19歳、まだ感受性のアンテナも元気だった頃のことだ。
敦賀……と口にすると、こころ深くなってしまう。なぜだろう。
☆ ☆ ☆
敦賀2号機で放射能濃度上昇=外部への影響なし—福井
時事通信 5月2日(月)17時16分配信
日本原子力発電から福井県に入った連絡によると、敦賀原発2号機(同県敦賀市)で2日、1次冷却水中の放射能濃度が上昇した。
県原子力安全対策課によると、燃料棒を覆う被覆管に小さな穴が開き、放射性物質が漏えいした可能性が高いという。発電所周辺の放射線監視モニターの値に変化はなく、外部環境への影響はないとみられる。
同社は週1回としている放射能濃度の測定を1日1回に強化し、原子炉を手動停止して原因を特定する方針。
同課によると、同社が2日に定例測定を行ったところ、先月26日の測定値に比べ、1次冷却水中の希ガスの濃度が750倍に、ヨウ素133の濃度が2倍に上昇していた。
原発だよね。
もう耐用年数を越えているのだろうな。
このままでは老朽化で震や津波が来なくても自ら崩壊するのでは、と心配する。
でも、不思議に思うのはこういう情報が出てくるメカニズムはどなってるのかな?日本原電や関電が隠しておけないしくみがちゃんとあるのだろうな。だって原発内部のことだからね。現場の技術者の良心と矜持なのかな。違うかもしれないけど。この記事を最初に読んだ時にそう思った。
今回の「燃料棒を覆う被覆管に小さな穴」を発見できたとある。
それはたしかに内部スタッフから日本原電へ、そして県へと通報され、
時事通信社が報道したということですね。
この時期、日本各地の原発の見直し、
監視強化がおこなわれていると思うが、
日本原電のHPには、この敦賀2号機がこう書かれている。
「敦賀発電所2号機は、昭和57年4月に着工、当初の予定よりも工期を4カ月あまり短縮し、昭和62年2月に営業運転に入りました。この発電所は、わが国最初のプレストレスト・コンクリート製格納容器を採用して耐震性の一層の向上を図るとともに、国内外の新技術を積極的に導入し、各種の設備に種々の改良・改善を加え、安全性、信頼性、環境保全の各面に優れた発電所です。」
先日出掛けた時も話したけど、
もし……という仮定で事故が起これば、日本海沿岸の町々、
そして名田庄や美山まで「計画避難」の地域になってしまう。
そんなことを考えていて、「もうやめてください」と感じた次第。
昭和45年3月運転開始、万博の関西電力館でそんなイベントがあったような記憶が…。もう厄年やん。