祇園祭   

久々に祇園祭に出掛けた。
京都にいた頃は、知人宅が新町通りの小間物屋だったので、
何かと手伝いをしたり、ご馳走になったりしていたが、
大阪に引っ越してからは、撮影以外で出掛けることはなかった。
人混みのなか、暑いしたいへんだしね。

しかし昨晩の京都は幾分、涼しかった。
気温は高いのだろうが、夜風があって湿気もすくないようだ。
京阪の「祇園四条」から歩き始めて、四条通りを高倉通りまで行き、
そこから上にあがって蛸薬師を西に。
三条通りをはじめ、この烏丸エリアは最近いろいろな店が出ていて、
古くから営んでいる店とふしぎな調和を作っている。

橋弁慶山、鯉山、黒主山、北観音山、南観音山などを見歩く。
暑くなって来れば、烏丸通りにある大垣書店に入ったり、
ベローチェで珈琲を飲んだりして涼み、
菊水鉾、月鉾、放下鉾などを眺めた。

山鉾の見分け方は、
山が、てっぺん部分に樹木が付いている点、
鉾は、美しい光沢のある飾りが付けられている点だ。
鉾はもともと怨霊を払うためのもので、
輝きのある美しいものに怨霊たちが集まってくるという考えのもと、
あのように絢爛で豪華な装飾が施された。
大きな車輪は、洛外に怨霊をすばやく運び、放逐するためである。
それに比べて、山はさほど大きくない。
山が登場したのは鉾よりも遅く、祭りの華のような存在だったそうだ。

山鉾は、山が9基で鉾が23基の合計32基。
下は松原、上は姉小路、西は油小路、東は東洞院までの区域に建つ。
鉾の上では、祇園囃子が演奏されていて、いい音色だ。
大阪の天神祭とも、東京の神田祭とも違う”音風景”が繰り広げられる。
懐かしい気がするのは、子供の頃に何度も聞いていたせいだろうか。
京都で着物の商売をしていた叔父宅へこの時季何度か出掛け、
この古都の風情ある祭りの雰囲気に陶酔した。
祭りといえば、村の鎮守様の鄙びた祭りしか知らなかった者にとって、
祇園祭は子供ながら華麗で優雅、深遠にして壮大な祭りに映ったものだ。

こうした伝統に彩られた祭事にいくと、
自分が大阪や京都といった古くから開けていた地域に生まれたことが、
なんとなくよかったな、と思う。
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by kazeyashiki | 2011-07-17 09:00 | 京都 | Comments(0)

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