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授業中

某所で10数名の学生諸君相手に授業をしている。
昨日から始まって、今日は2日目。
中西氏が午前中3コマを手伝ってくれる。
午後の3コマは単独授業だ。
なかなか人にものを教えるのは大変な作業だ。

授業内容は「イベント」に関するもので、
イベントを包括的にとらえ、基本と応用を教えるというもの。
明日と、来週3日間で基本編をおこない、
9月になってから応用編になるというスケジュールだ。

学生達は職業訓練の方々なので、年齢はさまざま。
20代から50代までの男女が集っている。
「イベント」の授業の前は「プレゼンテーション」や
「マーケッティング」の講義を受けてきた。
マスコミや宣伝などに興味を抱く方々である。

果たして「イベント」に興味がある人がどれだけいるのか。
そして何より、ぼくが「イベント」についてどれだけ教えられるのか。
経験を語るしかないのだ。
現場の場数はそれなりに踏んできた。
企業系、行政系、新商品発表会、セミナー、式典などいろいろだ。

原点はもちろん演劇興行にある。
1977年の秋に「灰色の部屋」というタイトルの芝居を上演した。
それが最初の舞台作り体験で、
その年の夏に金沢の辰己にあった古いミシン工場で開催された、
ある舞踏団公演の手伝いをしたことだけが経験値だった。

演出、舞台監督、音響効果、照明、道具と、ひとつずつ覚えていった。
それが後年のイベント制作に役立ったのは確かではあるが、
やはりアマチュア演劇と商業イベントのレベルは全く違う。
ある呉服会社のイベントを手伝ったことが大きかった。
このイベントには、ファッションショーやコンテスト、
商品発表会などさまざまな要素がすべてぶちこまれていたので、
非常に勉強になった。
札幌、仙台、東京、名古屋、広島、福岡の高級ホテルを回った。

以降、機械関係や食品関係、医療、福祉、環境などのイベントに関わり、
今も定期的に参加している。
結局こうした経験が、今回の授業に役立っているということです。

明日は朝から夕方までの6コマを単独でおこなう。
やはりイベントは、教えるより現場であるなーと思う。
by kazeyashiki | 2011-07-27 19:00 | 暮らし | Comments(0)

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by 上野卓彦