わが政府   

ようやく菅直人首相が辞める。
これほど国民に辞任を待たれた首相もいないのではないか。
といっても、ぼくが憶えている最果ての首相といえば池田勇人だった。
「私は嘘は申しません」という迷言が横行し、
小学生だったぼくらでも使った。
つづく佐藤栄作は、全共闘世代には嫌悪感があるかも知れないが、
1970年当時中学生だったぼくには(政治意識も希薄な田舎者だったし)、
どういうこともない総理大臣だった。
次の田中角栄は、ある意味すごい首相だったと今は思う。
こういう人がいたことは、負か正かはともかくとして、国の財産だろう。
角栄を含めた「三角大福」の人たちが順次首相になっていったが、
三木、大平、福田の時代はこれといったことがなかった(自分的にだけど)。
「三木おろし」って言葉を憶えていて、
当時は大根おろしのようなものを想像してしまった。
その後、鈴木、中曽根、竹下、宇野、海部、宮澤、細川、羽田と続き、
村山富市のときに阪神・淡路大震災が発生したんだな。
橋本、小渕、森、小泉、安倍、福田、麻生ときて、
民主党政権になり、鳩山、菅と総理大臣山脈が連なって来たわけだが、
このなかで直接その姿をみた人といえば、
橋本龍太郎を大阪のホテルで見かけたのと、演説中の小泉純一郎くらいだ。
それほどまでに「生総理」は見る機会がない。
だれもそんなもんだろうけど。
しかし今回、もし前原誠司が民主党代表になったとすれば、
ぼくにとって初めて会話をした人物が総理大臣になることになる。
そんなのちっとも自慢にもならないけれど。
京都の人だし、会う機会が他の人々に比べて高いという確率の問題だし。

ともかく菅直人が辞める。歓迎ムードみたいだ。
無能、嘘つき、権力的・・・いろいろなことが言われているが、
東北大震災への対応などをみていると、本当にダメだなあとぼくも思っていた。
だけど、こうした大災害のときに無能な政府であったことは、
逆説的な見方だけど、よかったのではないかとも思う。
震災、原発事故といった未曽有の出来事に対して、国民は懸命に考えた(ている)、
そのキッカケがこの無能な政府にあったのではないか。
「無能なだけじゃなく、腹立つ」という人もいるかも知れないけれど、
少なくとも何もしない、できない政府がいたことによって、
市民の側に考えるヒント、キッカケが回ってきた(奪い取ったといってもいい)。
もっとも、問題はそう単純構造ではないけどね。

さて、「首相、変わりすぎ〜」とムーディーズに言われて国債格下げされて、
格付けではイタリアの下、中国と同じ格になってしまったニッポン。
ここからしかスタートが切れない。だけどどこに向かって走ろうとしているんだ?

by kazeyashiki | 2011-08-24 09:00 | 世界 | Comments(0)

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