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洛北の寺にて   

今日は一乗寺にある曼殊院門跡で撮影だった。
かつてこの近くのアパートに住んでいたことがあり、
この比叡の中腹にある寺へは何度かでかけたことがあった。

朝9時前に到着したら、粉雪が舞っていた。
やはり山から吹きおろす風はずいぶん冷たい。

曼殊院門跡は、佛教寺院らしくない寺だ。
桂離宮との共通点が多く、公家が凝って造営した寺院だからだ。
大書院には十雪の間、滝の間などがあり、
襖の引き手部分などは、扇や瓢箪が刻まれている。
修行きびしい寺院では見かけないものだ。
小書院は、茶室も併設された住空間のような建家で、
その縁に座ると枯山水の庭が見渡せる。
a0193496_23205866.jpg

この写真がそうで、小書院の横から大書院を見た構図である。
庭には滝から流れる水が表現されていて、
滝口は次の写真である。
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曼殊院門跡の建物は基本的には書院造りではあるが、
意匠や丸太を使った軒、茶室を思わせる床柱などがあり、
数寄屋建築のテイストをたっぷり含んでいる。
数寄屋とは、いろいろな用材を集めて好きに組み合わせた、
という建築方法だと、建築史の先生に教わった。
数寄とは「好き」でも間違いはないのだ。
ただし、数奇な、とは異なる。

寒くて足先が完全に冷えてしまったが、
案内してくれた方の博識さに感動していたので、
時間はたちまち過ぎてしまった。
やはり知らないということは滑稽なことだと思った。
今さらなにを、ではあるけれど。

by kazeyashiki | 2012-12-26 23:22 | 京都 | Comments(0)

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