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年の瀬、雑感   

ようやく年賀状を書き終えた。
今年は年始の挨拶を遠慮しますというハガキが多く届いていた。
父母を失ったことがしたためられていて、享年が書き込まれている。
80歳前後が多かった気がする。
我が父も満79歳で亡くなった。
まもなく誕生日だったので、
仏壇にある過去帳には82歳と数え年で記されている。

年賀状はこれまで毎年それなりに書く習慣があったが、
「もういいのではないか」という気持ちがどこかにある。
だが、頂けば返事をしなければ礼節を欠く。
親類縁者に対しては、余計にそうした気持ちがあるのは、
普段親戚づきあいをしない後ろめたさがあるからだ。

今年は、昨年母が入院して危機的な状況にまでなったから、
年賀状で無事を報せるという目的があった。
そのついで、といっては身も蓋もないが、友人にも書いた。
印刷された挨拶文の年賀ハガキを購入したが、
そのままで出すというのは、やはり心許ない。
短文を添えた。
枚数があるからそれなりに時間がかかったわけだ。

年末から年始にかけて、ゆっくりはできない。
元日に母をわが家に迎える。
いつも世話をしてくれている妹家族にも休息が必要だし、
わが家も母に見せておきたい。
本人も好奇心があるのだろうか、行きたいと言っている。
いいことである。
母が息子の住んでいるところを訪れたのはもう15年以上前で、
そのときおれは高槻の氷室という町に暮らしていた。
まだ元気だった父と二人でやって来た。
もう母の記憶装置のなかにこのときのことなど消えているだろう。

まあ、なんと親不孝な息子であろうか。

大阪城へ母を連れていく計画を立てている。
もちろん車椅子に乗せてである。
晴れてほしい。

年始はすぐに仕事が始まる。
普通は4日もしくは7日始まりではないかと思うが、
物書きという職業柄、下調べしなければならないことが山積している。
下見しなければいけない場所にも出かける。
だが、正月時期やお盆など、
人が休んでいる間に働くことはまったく苦にならない。
むしろその方がいいとすら感じる。
人が出歩いているときは、室内で過ごして仕事をし、
人が会社などで働いているときに、出歩く。
その感覚が好きになっている。

そういえば、最近は正月時期に働いてもトクがないという話しを聞いた。
以前は、正月の間に働くと時給が高かった。
正月手当というのが付いていたのだ。
しかし最近は、少し時給は上がるらしいが、知れているそうだ。
学生時代、病院の食器洗いのアルバイトをしていたことがあり、
帰省せずに働いていた。
当時、7時間程度働いて4000円のバイト代に食事が付いた。
これが、大晦日から正月3が日になると、ほぼ倍額になったのである。
なんと魅力的なことだろう!
おれは進んでこの時期の仕事をした。
学生バイトはもう一人くらいしかいなかったので、
朝の7時から夕方の7時まで、
つまり病院の朝昼夕食すべての賄いを手伝うと、
長時間手当と正月手当がついて、通常の3倍弱くらいになった。
しかも調理のおばちゃんたちからは、たくさん差し入れを頂戴した。
「正月なんか、どこへ行っても混雑していますからね」
などと、いっぱしの口を聞いていたことだろうと思う。
そして多額のバイト代をもらって、溜まった下宿代を支払ったと思う。
いい時期だったなあ。
当然、年賀状などこの頃は書いていない。
何年も正月帰省など、していなかった。
正月に家にいたのは、中学生の頃までだったように思う。

そして今、年賀状を書き、元日に母を迎える。
親不孝息子の当然の報いであることは言うまでもない。

by kazeyashiki | 2012-12-28 15:21 | 暮らし | Comments(0)

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