オオサムコサム   

明日あたり大寒だそうだ。新年明けのえべっさん前あたりが小寒だったからいよいよ寒さも本格的になるということだ。

わらべ歌に「おおさむこさむ」というのがある。小さな頃に自分で歌ったのか誰かが歌っていたのかは憶えていないがこの歌を覚えている。こんな歌詞だ。

♪~おおさむこさむ
  山から小僧が泣いてきた
  なんといって泣いてきた
  寒いといって泣いてきた
  おおさむこさむ
  おおさむこさむ~♪

山から小僧が飛んできた、という歌詞もあるそうだ。小僧といえば「北風小僧の寒太郎」という歌がNHKの「みんなの歌」で流れていた。調べてみたら1974年12月に堺正章が歌ったもので、クラスの誰かが歌っていたのをかすかに覚えている。「寒い」と「小僧」の連想はしっくりと来る。おそらくその背景には「風の又三郎」というキーワードがあるからではないか。

「どっどど どどうど どどうど どどう青いくるみも吹きとばせ すっぱいかりんも吹きとばせどっどど どどうど どどうど どどう」

この物語は9月1日の青空が広がっているけど風の強い朝から始まる。

「そのとき風がどうと吹いて来て教室のガラス戸はみんながたがた鳴り、学校のうしろの山の萱や栗の木はみんな変に青じろくなってゆれ、教室のなかのこどもはなんだかにやっとわらってすこしうごいたようでした。」

紅テントの芝居「唐版・風の又三郎」にこの宮沢賢治の本文が引用されていて、この芝居を上演するという学生劇団の稽古に雑用係で参加していたぼくは(19歳だった)すっかりこのセリフを記憶してしまった。いま声を出してこの文章を読むと、青白くて茜色した世界に連れていかれるような気になる。

昨日今日と寒さが消え、日差しが暖かかった。だが、また来週から寒波到来だという。そういえばネットで、サハラ砂漠に雪が降り積もったというニュースが流れていた。ドイツでは強風が町を通り抜け、歩いている人や自転車乗り、トラックまでもが風に吹き飛ばされている映像が流されていた。

地球は異常気象なのか。気温だけでなく、地殻にも何かが起こっているのだろうか。

しばらくは屋外の仕事はない。いや、2月1日に農家を取材し農地を撮影する仕事がある。場所は大阪府内。もっとも大阪の寒さなど、東北や北海道の人に言わせたら笑止の至りであろう。

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by kazeyashiki | 2018-01-20 00:13 | 記憶 | Comments(0)

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