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これでいいのだ京都の夏は

梅雨明け翌日、京都七条の豊国神社に行く。
東山の当社は豊国と書いて「とよくに」と読むが、
大坂城内にある豊國神社は「ほうこく」と読む。
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豊国神社は、秀吉ゆかりの長浜市や名古屋市中村区にもある。
京都の豊国神社は秀吉公だけを祀る社だが、
大阪の豊國神社は豊臣秀頼、豊臣秀長も配祀している。
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七月の京都は祇園祭一色に町は舞上がる。
八坂神社から神泉苑あたりまでの区域には山鉾が建ち並ぶ。
観光客も数も多い。

この地域を避けて、
京の通り案内の取材地を決めようと出かけたのが、
豊国神社から北へ伸びる「大黒町通」だった。

さすがに人が少ない。
みんな祇園祭エリアに吸い寄せられているのだろうか。
あるいは、いつもこのくらい閑静なのだろうか。
ただ、暑い。
この日の京都の最高気温は36度だったという。
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境内の休憩所にある自動販売機の前で、
台湾から来た母娘の観光客と話をする。
「京都は何度か訪れているけど、夏は初めて」
「こんなに強い陽射しとは思わなかった」
「これから清水寺へ行く」
いろいろ言ってくるのを聞いていた。
「水分補給はしっかりと」
と、こちらから伝えたのはその程度だったか。
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豊国神社の横、方広寺の鐘楼から耳塚、
大黒町通を上って寿延寺、幽霊子育て飴舗をめぐり、
宮川町から祇園四条駅に至った。
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あまりに暑く、へたばってしまったので、
もう一本歩く予定だったのを中止してしまった。
12日の木曜日に仕切り直しだ。

春夏秋冬、さまざまな京都を眺めているが、
19歳で京都の一乗寺に住み始めた頃から、
夏はやるせないくらいに暑かった。
北区の上御所田町の古い町家に引っ越してからも暑かった。
だから、
「これでいいのだ」
と思うのであった。

by kazeyashiki | 2018-07-11 12:57 | 京都 | Comments(0)

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by 上野卓彦